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SF映画「TIME」の感想と考察

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SF映画「TIME」のあらすじと考察を書きます。

(ネタバレなし) 

 

この映画です。

 

 

この映画は、本当に「価値」とは何かについて考えさせられる映画でした。
ただ単に「時間が大切」という内容ではなく、その価値は人によって、その状況によって違うのもだというメッセージが伝わってきました。


あらすじでは、

 

“時間”が“通貨”となり世界を支配する近未来、人間の成長は25歳で止まり、余命(時間)は労働により稼がなければならなかった。ある日、男から100年の時間をもらい殺人容疑をかけられた青年ウィルは、スラムゾーンから富裕ゾーンに逃げ込む。彼は、大富豪の娘シルビアと出会い恋に落ちるのだが、間もなく時間監視局員レオンに追い詰められてしまう。シルビアを人質に取り、自由を求め逃避行を続けるウィルだが、二人の余命は残りわずかとなっていた…。果たして二人の運命は?彼らを待ち受ける衝撃の結末とは!?

 

 


との内容です。


私は以前から時間をテーマとして扱った映画を見てみたかったのですが、偶然居酒屋で仲良くなった方にその話をするとおすすめされ、今回見てみました。

この世界では、時間=お金をたくさん持つ裕福な人が暮らすゾーンと、時間をほんの数日しか持てず毎日過酷な労働をしながら時間を稼ぐ貧乏な人の住むスラム街のようなゾーンがあります。

このスラム街に住む主人公は、ある日飲み屋で100年の時間を持つ裕福な人が襲われ、時間を奪われそうになっているところに遭遇します。
この裕福な人を助けた主人公は、次のような言葉を聞かされます。

 

体が元気でも、心が消耗する。




死にたい

 




この裕福な人は見た目は25歳のままなのですが、本当の年齢は105歳でした。

この言葉には、私も主人公と同じように驚かされました。
時間に追われる生活をしている人には1分1秒でも惜しい時間なのに、
時間を持て余すほど持つ人にとっては価値のない、むしろ苦しいものになっているのです。

また、100万年の時間を持つ男に対して投げかけられた言葉が次のような言葉です。

 

今まで人生で1日でも楽しいって感じたことある?

 

 

 

 

 

その男は、答えられませんでした。

結局時間は、
持っていない人にとってはおおきな価値があり、
既に持っている人にとってはほとんど価値がない
そういうものなんだと考えさせられました。

また、これは時間に限らずこの世にあるすべてのものに当てはまるのではないでしょうか。

お金でも、ものでも、知識でも、優しさでも、、、

どんなものでも、自分にとっては価値がなくても、人にとっては価値があるものがあるのです。

そうすると、
何かを人より持っている人が、持っていない人に対して分けてあげることで、この世の中の幸福度の総和が増えるのではないでしょうか。

そうやって、この世の中の人が少しでも幸せになっていけばいいなあと、
そう思いながらこのブログを書いてみました。

ぜひ、ほんの少しでも、なにか人が欲しがっているものをこっそり渡してあげてください。

それでは、また。

 

 

SF映画ガタカ」のあらすじと考察はこちら

(落ちのネタバレはありませんが、内容には一部触れています)